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東北関東大震災について

この度、東北関東大震災により被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げると共に、お亡くなりになられた方々に心よりお悔やみ申し上げます。

あれから10日間、普段はあまり観ないTVで震災関係の報道をよく観ている。
するとこんな場面があった。

30代ぐらいの女性が行方不明の姉の車を見つける。
傍らには、高齢の父親と姉の小学生の息子(この女性にとっては甥)。
消防と警察を呼んで車を切ってもらうと、変わり果てた姉の姿が。

父親と息子は近づけない。女性が代表してご遺体を確認する。
「ギャー、すごい顔。ギャー、お姉ちゃん。」と絶叫。なんとも悲痛な叫びである。
きっと仲の良い姉妹だったのだろう。

神様はいるのかな。こんな辛そうな人を久しぶりにみた。
でも次の瞬間。女性はとてつもなく不安げな表情で立ち尽くす父親と甥の存在を思い出す。
すると、表情が一変。警察官に「見つかってよかった。ありがとうございました。」
と冷静にお礼を述べる。

続けて、「お父さんは年寄りだし、姉の子も小さい。二人とも私が守らないといけないから。」
と一人、警察車両に遺体と共に乗り込み、遺体安置所へ去っていった。

“腹をくくった”瞬間。父親と甥を支えて行く決意をした瞬間。
本当はもっと長い時間、泣き叫んだり、遺体にすがったりしたかったはず。
でも二人のために、こんなにも早く“腹をくくった”のだと思った。


太平洋と共に生きてきたからだろうか。被災された方々は本当に辛そうだけれど、
どこかいさぎよく、しなやかだ。家を流され、肉親を失っても、人間的な暖かさや強さを、
根本的には全然失っていない。

2011.03.23 11:19|日々のこと

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