代表の平林です。
6月16日(木)、連合会館で㈱技術情報センター様主催の「地熱発電の開発と要素技術動向」セミナーに参加しました。公的機関の技術担当者様や民間企業の社長様等、
計7人の専門家から各1時間で専門分野について、わかり易くかつ広範囲な説明をいただきました。
地熱発電所は1999年以降新設がなく、地熱による発電量も右肩下がりでしたが、
2019年に秋田県湯沢市山葵沢で20年ぶりに新設発電所による発電が開始される予定です。
セミナーでは、太陽光発電と比較したメリット、デメリット等について、
活発な意見交換がなされました。特に印象的だったのは、費用対効果が低いこと、コストの不確実性(温泉と一緒で掘る深さが未知数―政府は確度を上げる努力を続けています)があり、地熱発電の推進に少なからず疑問視する声があることでした。
私は、あるセミナー講師の方のご意見で、
1.自国で調達できる数少ないエネルギーであること。
2.太陽光と違い24時間発電できること。
3.長期的視点に立ち、様々な研究を重ねることでコスト低減をはかることを
国が先導することが、将来の国家的全体の利益に資すること。
という考えに深く賛同しました。
さらに、地熱発電効率を高める施策として「ハイブリッド熱源地熱発電システム」という
ものを、今回のセミナーを通じて初めて知ることができました。こちらは地上に排出
される蒸気をバイオマス熱源等で温めることで、発電ロスを少なく保つ技術です。
弊社では、バイオマス発熱設備を製作するお客様と協力し、少しでも未来のクリーン
エネルギーの創造に貢献したいと考えております。