新規のお客様より、パイプ曲げのご相談を頂きました。
STKM11Aのパイプを曲げた製品で、
パイプを曲げたとき割れやひびが発生し、大半のものが
不良品になってしまうとの事で、
引抜鋼管を含めた提案をして欲しいとのご指示を頂きました。
引抜鋼管は焼鈍することで金属内部の組織を均一化し、
また適当な熱処理をすることで、硬さを保ちつつやわらかさも出せるのです。
ただ、STKM11Aは炭素量が少ないため、熱処理による効果が全く出ません。
しかも、余分な手間をかけることでキロ単価が大幅にアップしてしまいます。
そこで弊社親密先の電炉パイプ製造メーカーT社様に相談し、検査頂いた結果
引張試験の伸びが30%台後半であれば本件は曲げる事が可能との結論を頂きました。
たまたまですが、T社製は50%程度の伸びがあるため、このパイプを採用して頂き
安価にてパイプを販売でき喜んで頂く事ができました。
なんとかお役に立てて私も嬉しかったです。夜はさわやかな気持ちで
晩酌のビールを飲みました。